はじめに
18歳で初めての上京。
親としては期待と不安もたくさんあります。
「学生寮ってどんな感じなの?」「学費の準備は何からすればいいの?」「何を持たせればいいの?」
そんな悩みを持つ方へ実際に経験したことをもとに上京前にやっておいてよかったことを【10項目】にまとめました。
1.合格前に物件を決める
人気エリアは合格発表を待っていると間に合わない!
学生寮や学生マンションは、進学先の合格が出る前から「早期申込」や「無料宿泊体験」ができるところもあります。
合格前予約のメリット
◎早期申込キャンペーンを行っていることもあり、お得に申し込みできる
◎キャンセル料も無料で後から物件変更もできる
◎見学はもちろん、無料宿泊体験できる
併願で受験する場合など、進学先が確定していなくてもキャンセルや物件変更もできて安心です。
♦進学先の下見や学校説明会・オープンキャンパス・受験時などで無料宿泊体験が使える。
実際の一日の生活も見れるし、どんな食事なのか、雰囲気はどうかなど子供と一緒に体験できる。
2.入学金・学費など納付スケジュールを確認する
支払いのタイミングは学校によって異なる
◎合格通知後すぐに「入学金・前期学費」が必要なケースが多い
◎分納・延納制度が使えるか事前に進学先に確認する
◎奨学金の入金時期が支払い時期より遅くなり、間に合わないこともある
♦進学先のパンフレットから学費の総額金額を確認できるので、不足分を教育ローンなどでカバーしましょう。
国の教育ローンだと最大20年の返済期間が選べます。
お金のことなので、借りる金額と返済期間を親子で確認しておくことが重要です。
活用したい支援制度
- 日本政策金融公庫の「国の教育ローン」
- 民間の教育ローン(銀行・クレジット)
- 学校独自の奨学金制度・減免制度

3.住民票や健康保険などの住所変更準備
一人暮らしでも「実家の住所のまま」で良い?
原則一年以上の一人暮らしなら転居先に住民票を移す必要ありますが、以下のように「実家のまま」でも問題ないケースもあります。
- 数年後に実家に戻る予定
- 扶養の関係や手続きの手間がかかる
- 学校や寮から住民票の提出を求められていない
住民票を移さなかった場合に注意したいこと
- 公的書類の通知が実家に届く
- 健康保険証:住所不一致で確認を求められる
- 学割・通学定期の証明:住民票が必要な場合あり
- 契約関係:現住所との不一致で説明が必要
住所変更をしたいという方は、下記を参考に手続きをしてください。
住民票を移動しても扶養に入れる?
結論!住民票が別でも条件を満たせば扶養に入れます。
扶養には2つの意味があります。
①税法上の扶養(親の所得税・住民税が安くなる)
条件1:子供が16歳以上で、アルバイト収入が年収103万円以下であること
条件2:親が子供の生活費や学費を毎月仕送りしていること(通帳のコピーなどで証明でできること)
②健康保険上の扶養(親の会社でかけている健康保険に加入すれば保険料はかからない)
条件1:子供の年収が130万円未満
条件2:親からの仕送りで生活しており、子供が自活していないこと
基本的にこの条件にあてはまっていれば、子供を扶養にいれることはできます。
【参考】我が家は夫が会社員なので社会保険になり、子供が引越ししても新しい保険証が発行されることはありません。そのため、保険証は今のまま使用できます。
【税法上の扶養のお問い合わせ先は、管轄の税務署へ】
【健康保険の扶養のお問い合わせ先は、親の保険者(協会けんぽや健康保険組合など)へ】
4.学生寮のルールと生活イメージを親子で共有する
知っておくべき寮の基本ルール
- 門限の時間や外泊届のルールを知っておく
- 食事の提供時間とメニュー内容(和食・洋食)
- 洗濯機・シャワー・共同浴場の利用時間とルール
「実家から遠くてなかなか見学に行けない」などの事情があるときなど、メールで質問などもできるので確認してみましょう。
入居前に見学や、宿泊体験などしっかりと情報収集して疑問や不安を解決しておきましょう。
親子で学生寮に決めた理由は6つ
1.家具付きで引越しがラク

備え付けの家具一例:
クローゼット・ベッド・エアコン・カーテン・照明器具
机と椅子・電気スタンド・書籍・ラック
ほかにWi-Fi完備・居室の専用ICキーで出入りできる
入居時も退去時も引越し荷物が少なくて済みます。
2.食事付き(朝・夕)でも家賃が安い
専任の栄養管理士が考えた、旬の食材を取り入れたメニューを手作りで食べることができます。
参考まで:
わが子の入居する予定の学生寮は、食事付き(朝・晩)で家賃73,200円です。
参考:学生マンションの場合(食事付き)家賃122,750円
3.留学生も入居していてグローバル交流ができる
学生寮の周辺の大学・専門学校に通うさまざまな学生が集まるため、学校・年齢・国籍を超えた友達の輪が広がる。
また、学生寮では歓迎会などのイベントもあるので、仲良くなりやすい。
4.防犯設備も整い、寮長・寮母さんが24時間常駐していて安心
オートロックなどの防犯設備が整っていることはもちろん、寮母さんたちが24時間常駐しているので、急な病気の対応(食事サポート・病院・救急車の手配など)や、家族への緊急連絡も対応してくれるので、本当に心強いです。
5.共用部分は掃除がない
共有設備(ダイニング・無料ランドリー・大浴場・シャワールーム)が寮によって違いますが、管理や掃除などはすべておまかせできます。
6.入所者と同性の家族および友人1名まで2泊3日上限で宿泊できる
専用アプリで事前申請すれば、家族・友人など一名まで宿泊することができます。
寝具と食事代は別途費用が要りますが、都内だとホテル代も高いので、とても助かりますね。
5.スマホ・ネット・銀行口座と契約確認
進学後は「本人名義」にしておくと便利
💡通信契約:スマホは本人名義で契約すると学生割や本人確認がスムーズです。
契約者と使用者がお互い別居していると、家族であっても関係性を確認するだけで数日かかります。
💡銀行口座:仕送り用にネットバンキングの口座が便利(手数料無料など)
仕送りにはことら送金を使うと10万まで無料で送金できます。

7.引越し・入寮に必要な持ち物をリスト化
生活用品:布団セット・洗濯用品・折り畳みテーブル・延長コード・目覚まし時計など
キッチン用品:水筒・箸・スプーンなど
洗面衛生用品:歯ブラシ・コップ・タオル・ドライヤー・常備薬など
引っ越し時はなるべく荷物を少なくして、現地でなるべく買うようにすると不要なものに気づくことができます。
8.1か月分の生活費と仕送り計画を立てる
寮で食事付きなら仕送りは少なくできます。
こどもがアルバイトを始めたら、月5~6万の仕送りで十分足りる場合もあります。
無理のない範囲で「最低限の生活費+予備費(1万円くらい)」を見ておくと安心です。
♦ポイント:
- 家計簿アプリで支出を記録する。
- 初めの1~2か月は余裕持って仕送りするほうが安心です。

9.医療機関・学校や寮周辺の環境を確認しておく
万が一の病気やケガのために…
- 学校や寮から徒歩圏内の病院・薬局を確認する
- 学校が提携する「学生総合保険」の内容もチェックしておくと良い。
小さな不安を解消する…
- 駅からの道のりは暗くないか?
- スーパーやコンビニの距離はどのくらいなのか?
- 地域の雰囲気は?
10.不安や悩みを親子で話し合っておく
“最後の準備”
上京前夜に話しておきたいこと
「一人暮らしで困ったときは誰に連絡する?」など、事前に決めておくと、親も子供も不安が少なくて済む。
特にお金で困ったときは、一人で悩まないと約束させるなど。
まとめ
上京準備は、「早く始めるほど、心の余裕ができる」もの。
不安なことから情報収集を始めて、早めに不安を解消しましょう。
我が家の経験が、これから上京するご家庭の参考になればとてもうれしいです。
寮生活も上手に活用すれば、子供にとっても良いスタートになりますよ。