夫の転勤に帯同して28年。
「あと何回転勤があるんだろうか」
そう思いながら過ごしてきましたが、このたび4回目の転勤が決まりました。
私は16年間暮らした第2の故郷ともいえる山形県を離れ、茨城県へ引っ越してきました。
子どもたちも成長し、自分の時間が増えてきた一方で、学費や生活費はまだまだ必要です。
当然ながら私も仕事を探さなくてはいけません。
しかし転勤族の妻にとって仕事探しは思った以上に大変なんです。
転勤するたびに慣れた仕事や人間関係を手放し、また「はじめまして」からやり直し。
若い頃は気力と体力で乗り越えられました。
でも50代になった今、これまでと同じ働き方を続けることに不安を感じるようになりました。
失業保険がもらえるこの3か月の間に、今後につながる働き方を見つけたい。
そう考えた私は、「在宅ワーク」という選択肢を本気で探し始めました。
私はこれまで転勤のたびに仕事を辞めてきました。
新しい土地へ行けば、また仕事探しから始まります。
やっと職場に慣れた頃には次の転勤。
築いてきた人間関係もリセットです。
若い頃は何とか頑張れましたが、50代になると状況は変わります。
新しい環境に飛び込むだけでも大きなエネルギーが必要になりました。
子育ては終盤を迎えています。
それでも学費や生活費はまだまだ必要。今後は夫婦で老後のことも考えなければなりません。
「働き続けたい」
そう思っても、転勤のたびに仕事を失う現実に悩んでいました。
まず私がしたことは求人サイトへの登録でした。
今回は在宅ワークを希望していたため、在宅勤務の求人が多いサイトへ5〜6件登録しました。
しかし現実は厳しいものでした。
求人を見ると、募集年齢は20代〜40代が中心。
やっと希望条件に近い求人を見つけて応募しても、
「この度は残念ながらご希望に添えず…」
という返事ばかりでした。
何度も不採用通知を受け取るうちに、
「やっぱり50代の私には在宅ワークなんて無理なのかもしれない」
そう思う日が増えていきました。
実は在宅ワークを探したのは今回が初めてではありません。
2年前にも同じように挑戦しました。
しかし結果はうまくいかず、結局は通勤できる範囲の会社へ就職しました。
ところが今回の転勤で再び退職。
同じことの繰り返しです。
「もう二度と同じ失敗をしたくない」
そう思った私は、本気で家で働く方法を探し始めました。
ある日、本屋で何気なく手に取った本がありました。
それが『AIのド素人ですが、10年後も仕事とお金に困らない方法を教えて下さい!』です。
その本には、
「あなたの職を奪うのはAIではない。AIを使えるようになった普通の人だ」
という内容が書かれていました。
生活や仕事にAIが介入する時代がくると他人ごとのように思うことはありましたが、
この本を読んで私の想像以上にAIの時代がくると確信しました。
特別なスキルを持った人ではなく、AIを学びながら使う人が強くなる。
そう知った時、
「私にもできるかもしれない」
という気持ちが芽生えました。
その後もAIについて調べ続けました。
そんな時に見つけたのが、65歳女性の体験記事でした。
きっかけは病気がちなお孫さんのため、在宅で働きたい一心でAIを学び始め、今では個人はもちろんのこと、企業向けのAI支援まで行っているという素晴らしい行動力のある方。
年齢を理由に諦める必要はないのかもしれない。
そう思った私は、夫を説得してSHIFT AIへの入会を決めました。
もちろん不安はありました。
AI未経験。
パソコンも得意ではない。
それでも挑戦してみたい気持ちが勝ちました。
まず取り組んだのは「クラウドソーシング」への登録でした。
登録するにあたって、プロフィール作成をしなければならず、ましてやポートフォリオなんて作ったこともありません。
それでもAIの力を借りながら少しずつ形にしていきました。
初心者はまず仕事をもらってやり遂げるという0から1を達成して実績を作ることが重要だと教わりました。
実績をある程度積んだら、次のステージへ進んでいくことができます。
1年前から続けていたブログも再開しました。
以前よりもAIを活用しながら記事を書いています。
まだまだ勉強中ですが、毎日ChatGPTと対話しながら少しずつ前進しています。
最近は仕事だけでなく家事にもAIを活用しています。
例えば食費を節約したいことを相談すると、
といった提案を数秒で出してくれました。
さらに冷蔵庫の食材を伝えるだけで、1週間分の献立やレシピまで考えてくれます。
これまで自分で考えていた時間が大幅に減りました。
AIは仕事だけでなく、暮らしの効率化にも役立っています。
子どもたちはどんどん成長し、自分の人生を歩き始めています。
嬉しい反面、寂しさもありました。
私はしばらくの間、
「取り残されたような気持ち」
を抱えていました。
ふと考えることがありました。
私はこの人生でよかったのだろうか。
このまま後悔なく生きていけるだろうか。
母親という役割が少しずつ終わろうとしている中で、自分自身の人生について真剣に考えるようになりました。
振り返れば結婚してから28年間、妻として母として家族を支えてきました。
だからこそ、これからは自分自身の「やってみたい」という気持ちも大切にしたい。
年齢を理由に諦めたくありませんでした。
変わるなら今しかない。
そう思っています。
50代になり、転勤や再就職、子どもの学費や老後など、不安は増えました。
AIも在宅ワークも未経験で、自信があったわけではありません。
それでも「このまま後悔したくない」という気持ちが、私を一歩前へ進ませてくれました。
まだ結果が出ているわけではありません。
それでも挑戦を始めたことで、見える景色は確実に変わっています。
もし今、同じように悩んでいる転勤妻の方がいるなら伝えたいです。
何歳からでも挑戦は遅くありません。
私もまだ道の途中です。
一緒に少しずつ前へ進んでいきましょう。